光の記憶 2

最終更新: 2月12日

巻物をご依頼してくださったのは小学校の時の担任の先生です。

笑顔で元気な明るいイメージは今と変わりませんが、

時に厳しくご指導いただいた頃には疾風のような勢いで言葉も体も跳ねていて そしてこれは自分が歳を重ねて気づいたのですが、優しさの中から生まれるであろう強さをお持ちの

小柄な先生でした。

先日工房に来てくださった時、 そして展示に足を運んでくださった時、 先生は本当に眩しくて明るいというよりも光を放っていました。


























この光は、どこか別の場所で降り注がれていたものを思い起こすのです。

照らされたと浴びているという明るさで、透明感のある澄みきった空に向かって果てしなく広がる

ブルーの空間・・・

フィンランド! 数年前にフィンランドに訪れた時のあの色彩 包み込むような穏やかで静かな優しさ

活動や所作ではなく存在が醸し出す明るさ

決して明るいとは言えない歴史的背景を持つフィンランドを訪れた時 日の光に照らされた全てが今まで見たこともないヒカリを放っていて

森の生き物が生き生きとして眩しくて、おとぎばなしの世界にたどり着いたのかという錯覚を抱き いつまでもずっとずっと歩いても自分が物語の中を生きているような、心地よい幻想的な湿り気のある世界。 先生の放つ明るさからフィンランドブルーの空が広がり そこから「これで行こう!」という一枚が織りあがった。



 























暗ければ暗いほどほんの小さな明かりもあたりを灯すように 幾多の辛苦を経て生まれる穏やかな優しく明るいヒカリに灯された。



あの時のあの眩しさと優しさを胸に浮かべて織り進めた。


そうして織り上がった一枚が

先生にとってのあたたかな光となりますように


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